数年前に書いた原稿のメモを発見したので掲載しておきます。 この文章は2005年9月に発表したものです。 現在の状況とずれているものもございます。 ご了承の上閲覧ください。 第8回「ノミから身をまもる」 ノミの被害というと以前は暖かい時期だけのものでしたが、 最近は一年を通じて発生が見られるようになりました。 都市の温暖化や家庭内での空調設備の発展なども影響しているのでしょうか。 犬も猫もかゆみには弱い動物ですのでしっかり対策をしてあげましょう。 どこから? 大抵の場合、散歩で外に出た時についてしまいます。 公園などの草むらに近づかなくてもノミの感染はある様です。 そして持ち帰ったノミが家の中で住みついて、繁殖してしまいます。 ノミにとっては、部屋の隅のホコリやじゅうたん・畳などが格好の場所となります。 俗に「一匹見たら百匹いる」といわれる害虫の例にもれず、ノミも繁殖能力の高い動物です。 症状 犬や猫はかゆみに敏感な動物です。 このノミによる被害も、まずかゆみとして現れます。 皮膚の弱い子では、掻きむしって毛がはげて湿疹になったりすることもあります。 ノミに対してアレルギーのある子は皮膚にぶつぶつの炎症をおこします。 いずれも、首から背中、腰にかけての背中側に出て、おなか側に出ることはあまりありません。 人にも? この動物が持ち帰ったノミは、人にも被害をもたらします。 子供やお年寄り、特に女性のやわらかい肌が標的になります。 蚊にさされた時よりもしつこいかゆみが特徴です。 対応策 「ノミ取り〇〇」というものをご存知だとは思いますが、 櫛(くし)やシャンプーで落としきることは難しいですし、 たとえ全部落としたとしても、また散歩に出ればついてしまいます。 ノミの除去後に感染予防の効果が期待できてノミ予防といえるものです。 現在主流になっているのは首のところにたらすスポット型の予防薬です。 フィラリア予防もあわせてできるものなどいくつか種類がありますので動物病院で相談してみましょう。 ペットショップや量販店でも同じ様な商品を扱っていますが、効果は病院で処方される薬と比べると弱いようです。 ノミ予防は一年を通して行なうのが推奨されるようになってきました。 どんどん涼しくなっていきますが、これからの時期も油断は禁物です。 また、この時期にフィラリア予防を終了してしまう飼い主さんがいるようですが、 江東区では12月までの投薬が必要です。こちらも合わせてしっかり行ないましょう。 第一回「ちゃんとみていますか?」 第2回「予防医療-1 ワクチンってなに?」 第3回「予防医療-2 正しいフィラリア対策」 第4回「吐く(病院に連れて行くべきかどうか)」 第5回「咳(咳をしたら様子見をせずに病院へ)」 第6回「夏休みに気をつけること」 第7回「食餌(ごはん)のあげ方」 第8回「ノミから身をまもる」 第9回「なぜ避妊や去勢をした方が良いのか」 第10回「猫の膀胱炎」 第11回「肥満対策をしましょう」 第12回「異物の誤嚥」 第13回「歯科検診を受けましょう」 第14回「愛犬とのお散歩」 最終回 「彼らは何も言わないけれど・・・」 |
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