数年前に書いた原稿のメモを発見したので掲載しておきます。 この文章は2005年5月に発表したものです。 現在の状況とずれているものもございます。 ご了承の上閲覧ください。 第4回「吐く(病院に連れて行くべきかどうか)」 予防に関しての難しい話が続いたので、今回は具体的な症状についてのお話です。 吐くのは病気か?といっても、特に猫はよくもどす動物ですし、 すぐに病院に連れて行かなくっても治ってしまった経験は皆さんおありだと思います。 「吐く」にもいろいろな病気が隠れていることがありますが、 いずれもいつもと違う・いつまでも治らない といった場合に皆さん病院にかかっているようです。 @吐出 これは、食後すぐに未消化のものを吐き出してしまう症状です。 特にドライフードなどを勢い良く食べた時に多くみられます。 病気ではない場合がほとんどですが、週に1回以上見られるときは受診をお勧めします。 毛玉を吐く癖のある猫も、あまり頻繁な場合は獣医師に相談しましょう。 A嘔吐 T-胃腸の問題:ちょっとした胃炎や腸炎でもどすこともありますので、下痢が原因の嘔吐ということも起こります。 犬や猫で多いのが異物の誤飲というもので、消化できないものを飲み込んでおきる症状です。 発見が遅れることもあり、命の危険にさらされるような状態になることもあります。 多いのは、キャップ類や種子・骨などですが、 ひもやゴムなどの細長いものは腸管の広い範囲を傷害してしまうため要注意です。 この場合は一刻も早く摘出する必要がありますので、すぐに病院に行かなければなりません。 U-内臓の病気:肝臓や腎臓の病気のときも吐く事があります。 また、腫瘍などが見つかることもあります。 高齢の猫に多い腎臓病は、不治の病ですが早期発見で治療していくことができます。 特に高齢の場合はあまり様子見をせずに、病院で相談しましょう。 B咳(せき) 特に気管の病気が原因となっている咳は、もどしている様に見えることがあります。 心臓や気管からくる咳は、運動後や朝方に多いとされています。 いずれも、治療の対象となるものですからこの場合も受診することをお勧めします。 第一回「ちゃんとみていますか?」 第2回「予防医療-1 ワクチンってなに?」 第3回「予防医療-2 正しいフィラリア対策」 第4回「吐く(病院に連れて行くべきかどうか)」 第5回「咳(咳をしたら様子見をせずに病院へ)」 第6回「夏休みに気をつけること」 第7回「食餌(ごはん)のあげ方」 第8回「ノミから身をまもる」 第9回「なぜ避妊や去勢をした方が良いのか」 第10回「猫の膀胱炎」 第11回「肥満対策をしましょう」 第12回「異物の誤嚥」 第13回「歯科検診を受けましょう」 第14回「愛犬とのお散歩」 最終回 「彼らは何も言わないけれど・・・」 |
||
トップ 院長挨拶 病院施設 お知らせ 病院案内 診察時間 しつけ相談 パピーパーティー トリミング お預かり 求人案内 病気の話 | ||
〒135−0023 東京都江東区平野3−2−3 TEL 03−3642−9901 |
Shin HOSPITAL for DOG & CAT All Rights Reserved. 当サイトで利用している画像及びデータは、犬猫の病院しんに帰属します。 許可無くご利用又は転用する事は出来ませんので、予めご了承下さい。 |