数年前に書いた原稿のメモを発見したので掲載しておきます。 この文章は2005年3月に発表したものです。 現在の状況とずれているものもございます。 ご了承の上閲覧ください。 第2回「予防医療-1 ワクチンってなに?」 4月になると、狂犬病の予防接種のお知らせが届きます。 これを機会に、予防医療のおさらいをしましょう。 今回はワクチンの話です。 かかってしまった病気は早期発見が一番ですが、予防できるものもあります。 予防できると分かっているのに、それを怠って病気にさせてしまったら 飼い主にも責任があるといってもいいでしょう。 ワクチンとは、ウイルスなどの病気のもとを弱めたり無毒化したものです。 これを、あらかじめ体内に接種することで、その病気に対する抗体をつくらせる(免疫をつける)ものです。 ですから、適切な時期を選び、体調の良いときに受診するように心がけてください。 まず、狂犬病のワクチンがあります。 この病気は人間も含めた全ての哺乳類に感染し、発症すると致死率の高いものです。 そのため、狂犬病ワクチンの接種と各自治体への登録が法律により決められています。 つまり、社会に対する飼い主の義務とされているのです。 4月には区から更新のお知らせが届くはずです。 これは各病院でも受けられますのできちんと済ませましょう。 これとは別に、混合ワクチンがあります。 犬で5種や7種・8種、猫でも3種、5種等いくつかの種類が普及しています。 多くのワクチンが混合したものの方が予防する病気も多いのですが、 その分、副作用の発生率も高いのが現状です。 副作用としては、元気や食欲が無くなったり、顔が腫れたりぐったりすることもあります。 また、猫では「ワクチン接種に関連する肉腫の発生」という問題があります。 いずれもきちんと説明を受けて、その場合どうすればよいかを確認しておくことが大切です。 どのワクチンを接種するかは生活に合わせたものを獣医と相談して決めましょう。 特に予防医学においては、飼い主さんの理解と適切な計画が重要になります。 わからない点は獣医に相談し、しっかりと責任を果たすようにしましょう。 次回は「正しいフィラリア予防計画」の予定です。 第一回「ちゃんとみていますか?」 第2回「予防医療-1 ワクチンってなに?」 第3回「予防医療-2 正しいフィラリア対策」 第4回「吐く(病院に連れて行くべきかどうか)」 第5回「咳(咳をしたら様子見をせずに病院へ)」 第6回「夏休みに気をつけること」 第7回「食餌(ごはん)のあげ方」 第8回「ノミから身をまもる」 第9回「なぜ避妊や去勢をした方が良いのか」 第10回「猫の膀胱炎」 第11回「肥満対策をしましょう」 第12回「異物の誤嚥」 第13回「歯科検診を受けましょう」 第14回「愛犬とのお散歩」 最終回 「彼らは何も言わないけれど・・・」 |
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