〜生活の話A〜
知っていて欲しい事
こんな事やあんな事
なにがこの子にとってベストなのか
一度くらい真剣に考えてもらえれば幸いです。




犬の室内における放し飼いに対する注意

当院の患者さんのほとんどが室内飼育している犬や猫です。
部屋の中を自由に行き来し、寝るのは飼い主のベット、食餌も人間と同じ場所・・・
そんな飼い方を室内放し飼いと呼んでいます。
最近は犬猫ともに、この室内放し飼いが多いようです。

最近、飼い方やしつけの相談を受けるようになり(猫の場合は事情が変わりますが)
犬の室内放し飼いにたいして疑問を感じています。

ケージやサークル等自分の部屋が決まっていて、
そこから出るのは食餌・お散歩・排泄・飼い主との遊びの時間・・・
そういうルールが身についている方が、犬も飼い主も楽なようです。
一方、お留守番や人間の食事時間だけサークルを利用している、
あるいはサークルの利用がまったくない犬は
落ち着きがなかったり興奮がおさえられなかったり、
そのほかの問題行動も多いようなのです。

ケージやクレートを用いた生活を室内犬小屋生活と呼んでいますが、
室内放し飼いに比べて安全面でも優れています。
犬小屋から出ている時は常に飼い主が見ている状態ですので
異物誤嚥や盗食などの事故も防げます。
また、メリハリをもって犬も飼い主もお互いの時間を大切に出来るようで、
犬小屋生活の飼い主のほうが犬のための時間をたくさんとっている事が多く、
健康管理も行き届いている印象があります。



こういうことを言うと「檻に閉じ込められたら嫌じゃない」と
虐待とか犬に対する愛情だとかという言葉が返ってきます。
閉じ込める・虐待という意見に対しては、全くそうは思えません。
クレートトレーニングが出来ている犬は寝る時間になると
自分からクレートに入り落ち着いて寝ています。
室内放し飼いだった犬を犬小屋生活に変えたことで
ストレス性疾患が消えたり減ったりする事から考えても、
その犬にとってはこちらの方が安心で快適なんだと思えます。

もちろん、サークルやケージに入れっぱなしでは虐待と呼べるでしょうが、
「散歩に行かない・ブラッシングなどのケアが出来ない・食餌等の健康管理が行き届いていない・犬の異変に気づけない」
このほうが虐待ではないでしょうか?
そんな飼い主の大半が室内放し飼いだと感じるのは私だけでしょうか?



個人個人考え方や性格も違うように、犬たちにもいろいろな子がいます。
どちらが正解という事はなさそうです。
生活に今ひとつうまくいかなさを感じているようでしたら
お試しいただいてもいいかもしれません。




トップ 院長挨拶 病院施設 お知らせ 病院案内 診察時間 しつけ相談 パピーパーティー トリミング お預かり 求人案内 病気の話

 
〒135−0023
東京都江東区平野3−2−3
TEL 03−3642−9901 
Shin HOSPITAL for DOG & CAT All Rights Reserved.
当サイトで利用している画像及びデータは、犬猫の病院しんに帰属します。
許可無くご利用又は転用する事は出来ませんので、予めご了承下さい。